滅菌について

ここ数日でぐっと冷え込んできました。
週末はかなり冷え込むそうです。
風邪も流行っていますので、皆さん体調管理はしっかりとしましょう。

さて、今日は滅菌についてお話しです。

医療機関において、滅菌とは非常に重要なキーワードとなります。
特に、歯科クリニックでは患者さんのお口のケアをするところですので、患者さんは常になんらかの感染のリスクにさらされているわけです。
そんな状況での歯科医療器具は滅菌をしっかり行い、感染源である細菌をしっかり死滅されている清潔な器具を使用しなければなりません。

ここで区別しないといけないキーワードがあります。
『滅菌』、『消毒』、『殺菌』
です。

『滅菌』とは
「病原体・非病原体を問わずすべての微生物を死滅、または除去すること」
例) ・高圧蒸気滅菌
・酸化エチレンガス滅菌
・乾熱滅菌       ほか

『消毒』とは
「病原性微生物を死滅、または除去させて感染の危険をなくすこと」
例) ・煮沸消毒
・各種薬物消毒 ほか

『殺菌』とは
「菌の生活力を奪うことをいうが、広い意味で使われ、芽胞、カビなど多くの
種類の微生物を不活化すること」

以上より、細菌を完全にやっつけるには滅菌をするしかありません。

神谷デンタルクリニックの滅菌システムは、滅菌器の中でもクラスB・クラスS・クラスNの3種がありその中で世界最高レベル滅菌のクラスBを導入しております。
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一般的に、患者さんに使う歯を切削する器具のタービンや、空気を吹き付けるエアーシリンジをアルコールで拭くだけの消毒で済ませて器具の使い回しをするいる歯科医院も少なくありません。
昨年の新聞記事でもこんなニュースがトピックに挙げられました。
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神谷デンタルクリニックでは患者さんごとに、滅菌できる器具(タービンを含め)はすべて滅菌をして、滅菌ができないもの(歯のクリーニングで使うブラシ、グローブ等)に関しては全てディスポーザブル(使い捨て)のものを使用し、患者さんごとに交換をし器具の使い回しがないようにしています。
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当院では患者さんに使用する器具を丁寧に滅菌しているため、1回の治療時間がながっくなったり、1日に診察治療できる人数が限られてしまうこともありますが、常に患者さんに綺麗な状態で診療を行うためですので、何卒よろしく
お願いします。

今年も残すところあとわずか。
忙しくなりますが頑張っていきましょう!